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現場で役立つ! イラスト制作の小技

ウールのセーターが水で縮むなら、羊も雨に降られたら縮むのか…
気になって夜しか眠れない、デザイナーの石井です。
前回に引き続き、イラスト制作のお仕事をするうえでの便利な方法をいくつかまとめてみました!
前回の記事はこちら!

今回は、
・「抜け」の対処法
・正確なトレース方法
・スピーディーな影の入れ方

こちらの3点について、ご紹介したいと思います。

データ的な不備の無い綺麗なイラストづくりを

前回、レイヤースタイルを利用したゴミと抜けのチェックのお話をしました。
今回はこの「ゴミ」「抜け」について、もう少し詳しく説明をしたいと思います。

こちらのイラスト。一見問題ないように見えますが、前回のようにレイヤースタイルを使ってチェックすると…

このように、ゴミ(赤い点)と抜け(緑の点)があることが分かります。
お仕事の現場では、これでは納品できません。
「ゴミ」の対処法については、既に記事がまとまっていますので、こちらをご覧ください。

納品前は「ゴミ取り」のひと手間を

ここでは、「抜け」の対処法について詳しくお話したいと思います。
ゴミについては知っている方も多いと思いますが、「抜け」まではチェックしていない方、結構いると思います。

「抜け」とは、イラストに空いている小さな穴の事です。線と塗りの境界に出来やすい物で、綺麗に塗ったつもりでも、画像のように目に見えない抜けがびっしり…なんてこともよくあります。

この「抜け」の対処法がこちら。
一番下のレイヤーに、キャラの形で塗り潰した下地を敷けば解決です。
ただし、キャラと全く同じ形だとアウトラインが重なって微妙にフチが濃くなってしまうので、数ピクセル程内側に削ったシルエットを下地にしましょう。

詳しいやり方は、一回目の記事の「選択範囲の拡張」を見てみてくださいね!
「選択範囲」を使いこなしてPhotoshopでの作業をもっと楽に!

線画を正確にトレースするには?

スマートフォン向けのゲームで、顔似せ案件が増えている昨今。
目などを既存絵から流用するように指定が入っていることも多く、線画をトレースする機会が増えています。

この時、しっかり正確にトレースしているのに「似てないのできちんとトレスしてください」と修正指示が来てしまった経験はありませんか?

もしかしたらそれは、トレースの仕方のせいかもしれません。

こちらのイラストを例に、見ていきたいと思います。
目の線画をトレースしているところですね。

このように、トレース元の画像を薄く表示して、上からなぞる方法でトレースしている方が多いと思いますが、実はこれ、あんまり正確ではないんです。

このように、元の線を薄くしてしまうと、「アンチエイリアス」と呼ばれる、フチの半透明の部分が見えなくなってしまいます。
これにより、正確にトレースしたつもりでも元の線より細くなってしまう事があるのです。

そこで画像のように、元画像を100%表示しつつ、上から赤い色でトレースをすると線の幅が変わりにくいので、より正確にトレースができます。
顔似せ案件等、ピクセル単位の精密な作業が求められる場合にオススメです。

影から光を! スピーディな影入れ術

イラストに影を入れるとき、ブラシで影を置いていくと思います。
でも、逆に影から光を削り出していった方が効率的なときもあるんです。

画像のような数珠状のドーナツがあったとします。
コンビニとかで売ってるやつです。
これに影をいれていきましょう。
光源は矢印の方向からとします。

このように、ブラシで影を置いていくと、面倒なうえにうまく描けないですよね。

そんな時は、このように、一度影で塗り潰してから、光の当たる部分を削っていきましょう。
素早く正確に陰影をつける事ができました。

今度は実践編です。
このように、複雑な立体であっても、光の当たる部分をおおざっぱに削っていくことで、どこが影になるのかがイメージしやすくなります。

こうして、細かい部分を詰めていって完了です。
光と影の領域を素早く決定できるので、本塗りの前にこの工程を挟んでおくと、この後の塗り込みが楽になるのではないでしょうか。
ということで、今回もいろいろとご紹介してみました。
ぜひ実際のイラスト制作のときに気をつけてみてくださいね。

また次回、イラストのお仕事での役立ち情報をご紹介できればと思います!
それでは今回はこの辺で。

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