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ディレクターの定義ってなんだろう?

ディレクターは「火中の栗を拾う」のだ。

中央線がガッツリ遅延したのをいいことに、改札も通らずカフェで1時間つぶしてから出社したあびーんです。
さて、僕が生業としているのは広告などプロモーション媒体の制作だったり、コンテンツのブランディングだったり。
立場もディレクターやライター、編集媒体のデスクなど、案件によってさまざまです。
iLLab.編集部にはイラストのディレクターが多くいますが、仕事の内容も知識もスキルもだいぶ異なるんじゃないでしょうか。
その反面、ジャンルは違えど共通する部分も多いのかなとも感じています。
そこで、改めてディレクターとはなんぞやということを考えてみたので、今回はそれをご紹介します。
とはいえ、決められた定義なんてないし、考え方人それぞれなので、軽く聞き流してやってほしいです。

「誰でもなれる」のがディレクターという役割。

多くのディレクターから怒られる気がしますが、「どうしたらディレクターになれるの?」という問いに僕が答えるとすれば「誰でもなれる」です。
なぜなら、デザインはデザイナーに任せたほうがいいし、イラストもイラストレーターに描いてもらったほうがいいし、文章だってライターに頼んだほうがいいに決まっている。
もちろん、スキルや知識はあるに越したことはないけれど、ディレクターというのは「何もできない人」なんです。
僕が言いたいのは「何もできない」という自覚を持つことが大切なのだということ。
ディレクターは現場の指揮官であり、多くの場合はクライアントが存在します。
例えばメーカー内部のディレクターであっても、プロデューサーやプランナーが同じ社内の上流にいたりするので、その人たちがクライアントにあたります。
このお客様の要望を実現するため、デザイナーやイラストレーターたちとの楔となるのが、ディレクターです。
さまざまなスペシャリストに助けてもらって、案件をゴールインさせることがディレクターに課せられた使命なのです。
だからこそ、謙虚に、敬意を持ってみなさんに助けてもらいましょう。

「面倒くさがり」成分はディレクターに必須、かも。

ディレクターに必要なものは、スペシャリストたちに指示を出すための最低限の知識です。でもそれは仕事をしていれば自然と身につくものだし、最悪あとで調べればいいんです。
だからこれは表層的なスキルより、資質とでもいうべきでしょうか。
僕の主観でしかないのですが、「面倒くさがり」なことが資質のひとつだと考えています。
ディレクターは、いいものをつくらなければならないのはもちろんですが、みんなが楽に、気持ちよく仕事をしてもらえる方法を常に考えなければいけません。
スタッフも、クライアントも、そして自分自身も。
楽に進められないと、余裕がなくなってクオリティだってあがらない。
提案することも余計なことと感じてしまうかもしれません。
だから、“みんなで”楽をすることってとても大切なんです。
そこで重要なのが、「面倒くさがり」成分です。

  • 後で苦しむのが面倒だから、先回りして段取りする。
  • 工程が増えるのが面倒だから、クライアントが満足するようなクオリティを目指す。
  • 怒られるのが面倒だから、問題は早めに共有して解決する。
  • 自分がとばっちりをくうのが面倒だから、スタッフの管理はしっかりする。
  • そして、面倒だから、こだわるべきところ以外はこだわらない。

これにつきるのではないだろうか、と考えたわけです。

“良い”と“悪い”の分岐点は、リスクに飛び込めるか。

もう少しだけ先、良いディレクターと悪いディレクターの違いを考えてみました。
ディレクターの仕事の中で、最重要といえるのが「決断する」「責任を持つ」ということです。例えば、あなたが重大な決断を迫られた場合どうしますか?
その決断をしなければ、進行が滞ってしまいます。
または、クライアントから仕様と異なる無理難題を押し付けられた場合はどうしますか?
依頼を受けることで、周りの人たちは苦労するでしょうし、あなたも非難されるでしょう。
ここが、“良い”と“悪い”の分岐点だと考えています。

進むのに障害になるようであれば、火中の栗であっても取り除かなければいけません。
相手がクライアントであっても、悪手であったときは説得すべきです。
もちろん、代案を用意して納得してもらうことが前提です。
決断や責任を持つことを放棄したとき、案件に関わった人たちすべてが不幸になります。
そして、誰もが腹の中では「次も一緒に仕事をしよう」とは思わないでしょう。
だから、その場その場で責任を持った決断をしなければならないのです。
リスクを恐れて決断できないのならば、“悪い”というよりディレクターを名乗るべきではありません。
ディレクターを名乗った時点で、決断と責任を負うことはあなたの仕事なのです。
自分を切り売りして、周りと関係性を築く。
やるという意思があれば、ディレクターは誰でもできるんです。

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